2021年8月6日15:25・金。晴れ。①今日は、初めて原爆が広島に投下された日。56年前の20歳の時に、「被爆地・広島」を訪れた。初めて、鉄骨と瓦礫の原爆ドームを見た。大学の自治会代表として、学生のカンパを集めて行った。あの当時から、世界大会と呼ばれるのは三つあり、私は、原水禁(当時は社会党系)に参加した。他に、原水協(共産党系)と核禁会議(民社党系)があった。当時「ソ連邦が核兵器を持つのが正しいのか」という議論があり、私たちは「すべての核実験・核兵器所有に反対する」という立場だった。二日間の大会後、広島市内と厳島神社を観光し、山口県の鍾乳洞や萩の松下村塾を訪問した。そこから国鉄で、父の故郷である島根県の出雲大社に行った。途中、出会った「お兄さん」に、昼めしをごちそうになった。一週間の旅。米軍への改めての憎しみ、原爆資料館での強烈な印象、厳島神社の荘厳さ、鍾乳洞のすごさ、吉田松陰への思い、出雲大社に落ちる夕日の神々しさを今も忘れることができない。そんなことを思い出させてくれた今日、8月6日。 ②東京のコロナ感染者が5000人を超えた。多くの識者・専門家から指摘されていたこと。オリンピックをやりながら、県を跨ぐ移動はやめようとか不要不急の外出はやめようなんて、無理な話。「ステイホームでオリンピック観戦を」なんて、もっと無理。政府方針の「コロナ陽性者は在宅で治療を」に至っては、益々感染者を増やすことになる。オリンピックを優先し、経済活動を優先した結果が、全国の感染者が1万5千人を超えることになったのに、未だに気が付いていないという鈍感さには呆れる。それでも、政府はよくやっているとか、維新の吉村はよくやっているとか言う輩がいるのには驚きだ。ネットでは圧倒的に少数派だけどね。 ③8月6日なのに、どこのオリンピック会場も「黙とう」をしなかった。これが「平和の祭典」と言えるのか! 「TOKYO 2020」は、アベの言った「復興の証」でもなく、ガースーの言う「コロナに打ち克った証」でもなかった。一部IOC委員の金儲けのため、土建屋が儲けるために開催されたのはハッキリした。確かに、アスリートたちの頑張りに応援する人は多い。それを利用したことは許せないこと。「核兵器廃絶」は口だけで、「核兵器禁止条約」を批准しない日本政府。情けないことだ。
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